音あそびの一環で、音あそびライブを開催しました。
本来なら、１０月の音あそび週間に行う予定でしたが、スケジュールの都合で１２月まで伸びてしまっていました。
今回の出演は、ボーカリスト西村知恵さん、ギタリストの井上銘さんのお二人による、Jazz Live です。お二人ともJazzの専門誌で特集を組まれるような方。
もともと、園のピアノの調律をしてくださっている方が、井上銘さんのお知り合いだったことから、知恵さんと銘さんのライブにご一緒させていただいたのが最初。あまりに素晴らしい歌声で、思わず初対面にもかかわらず「うちに来て歌ってくれませんか？」とお願いをしてしまったほど。それ以来のお付き合いで、当園でのライブはすでに何回か開催させていただいています。
今回は、年中少組の回と、年長組の回と、２回に分けて行いました。どちらの回もみんなノリノリ！特に年長さんの回は、知恵さん曰く「武道館でのコンサートかと思った！」というくらい。銘さんも、「めっちゃ楽しかった！」って。
最後に知恵さんたちが舞台を降りるときに、目に涙を浮かべながら、「行かないで！」と、知恵さんの手を握って離さない子も・・・。
幼稚園の子どもたちになぜ「Jazz」なのか？と聞かれることがあります。私はJazzを子どもたちに聴かせたいのではなく、知恵さんの歌や、銘さんの演奏が素晴らしいから、子どもたちに聴いてほしいと思ったのです。
情けないことですが、私は学生時代から英語が苦手でした。今はさらに分かりません。ですから、知恵さんが英語で歌っている歌詞を理解することはできません。しかし、聴いていると自然に涙が出てきてしまうのです。
子どもたちには子どもたちの歌を・・・。保育の世界でもそのようにおっしゃる先生方はいらっしゃいます。しかし、良いものは良い。良いものにジャンルは関係ないと思っています。英語の歌詞の意味は分からなくても、自然と涙が出てきてしまうのは、その曲の持つすばらしさ、その声のすばらしさ、その演奏のすばらしさが、直接心へ響いてしまうのではないかと思うのです。
素敵！カッコいい！と思えることを、子どものころにたくさん経験してほしい。素晴らしい経験が、その子の生涯に寄り添ってくれたらいいなと思っています。
知恵さんと銘さんは、当園でのライブの後、多機能型事業所i.careさんへ行って午後からライブとのこと。i.careさんは医療ケアの必要な障害の重い人たちとその家族をサポートする活動をされているNPO法人です。i.careさんは私自身も数年来のお付き合いなのですが、実は、i.careさん主催の、知恵さん銘さんのライブを、当園で行ったこともあるのです。今回は、昨年引っ越しをされた新しい事業所から配信で行うライブとのこと。へぇ～っと話していたら、当然一緒に来ますよね？と・・・。
本日３回目のライブ！
知恵さんは、障がい児施設へ行って無料でライブを行う活動をされています。そのスタートがi.careさんだったといっても良いくらいなんだと思います。知恵さんは今、重度障がい者が気軽に行けるJazzクラブの設立を目指して活動されています。もしどこかで活動にふれる機会があったら、ぜひ協力してくださいね！
i.careさんでのライブ終了後、おいしいコーヒーをいただきながら、当園でもいつか障がい児クラスを作りたいと思っているんですというお話をしたら、i.careさんが協力しますよ！って言ってくださいました。心強い限りです！ありがとうございます！
素敵な一日になりました。コロナ禍故に思うように活動できませんが、今後もこのような機会を作っていきたいと思います。
